こんにちは上領歯科医院の上領哲也です。
　ロキソニンもファロムもカロナールも添付文書には「本剤はヒト母乳中への移行が認められているため、本剤投与中の授乳は避けること・・・云々」と書かれています。これは製薬会社のPL法対策といった意味合いと受け止めてください。
　確かにほとんどの薬は母乳に入りますが、その量はわずかです、母乳をとおして赤ちゃんに害がでる可能性は非常に低いと考えられていますし。
　もし、影響があったとしてもたいていは一過性の軽い症状で済みます。内科でも先生の考え方にもよりますが、実際に授乳を中止するよう指示されるケースはまれなことのようです。ですから、もし現在治療しておられる歯が非常に痛むようであれば、お薬を服用されたほうが良いでしょう。
　お薬が乳汁中に移行するのは服用後約２時間、また体外に排泄されるのは６時間後といわれています。ですから痛み止めなどを服用するのは、授乳直後にされ、次回授乳される前に一度搾乳して、廃棄し、その後授乳する。などタイミングを考えられると尚よいでしょう。もし痛みが無いのであればあまり心配なようでしたら、服用は中止してください。
　また今後の治療ですが、麻酔が必要なら治療のタイミングと授乳のタイミングを主治医の先生と相談なさってアポイントを調整されればいかがでしょうか。