こんにちは上領歯科医院の上領哲也です。
　貴方は麦粒腫（ばくりゅうしゅ）というのをご存知ですか？
　名前だけを見るとなんだかコワイ腫瘍のようですが、「ものもらい」あるいは広島の方では「めぼ」という方が多いようですが、まぶたに出来るあれのことです。
　「慢性根端性歯周組織炎」と言うのは聞くとコワイですが、貴方の将来に暗い影を落とすようなことになる病気ではありませんし、出産などに影響を及ぼす事もありませんので心配はいりません。
　病気の成り立ちとしては歯茎の炎症が原因になったり、虫歯が原因になったりしますが、歯の中の神経が死んで腐り、そのばい菌が歯の根の先から外へ出て膿が溜まることから起こります。
　治療法としては歯の裏側から穴を開けて、腐っている神経をきれいに除去して、歯の中を掃除して無菌状態にしていく治療です。
　歯の中の神経が通っている管は複雑で掃除が難しいこともありますが、下の前歯の管は比較的真っ直ぐでそれほど困難な治療にはならないことが多いです。
　また貴方が違和感を感じておられた半年前に歯の根元にあたる歯茎にふくらみがあった時点では既に罹患していたと思われます。この２ヶ月で罹患したものではないでしょう。