こんにちは上領歯科医院の上領哲也です。
　下の親知らずを抜く際に、嘔吐反射が激しいと抜歯が非常に困難になります、ごく稀にそういう患者様がおられます。
　嘔吐反射は
　　・やや舌が大きい、口が小さいなどの口腔内の解剖学的問題
　　・唾液量が多い
　　・呼吸の方法（口呼吸は反射が起こりやすい）
　　・心理的要因（過去の記憶や潜在的恐怖心）
　　・Dr.やアシスタントの技術的問題（嘔吐しやすい場所への吸引や荒っぽい扱い）
　などの原因が考えられます。
　対処方としましては、全身麻酔下での抜歯も一つの方法ではありますが、事前に鎮静剤を内服したりするだけで効果があることもありますし、笑気ガスを吸入するのも効果的かもしれません。
　しかしこれらの方法も一般の開業医の先生で実施しておられる方の方が少ないため、担当の先生に口腔外科を紹介していただいた方がベターだと思います。
　尚、短期間であれば粘膜縫合しただけで放置しておいても問題はありません。